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マーケティング 国家資格を一覧

マーケティングに関する国家資格を一覧!必要はない?

マーケティングに関係する資格はどんなものがあるかご存知ですか?

「マーケターとして仕事をしたい」

「会社でWeb担当になったのでマーケティングを学びたい」

などの理由でマーケティングの資格を取りたい方もいらっしゃるでしょう。

マーケティング関連の資格は、国家資格・民間資格ともにあります。

資格取得ではご自身の目指す用途やレベルに合ったものを選ぶことが重要。

この記事では、マーケティング関連の国家資格とオススメの民間資格・検定5選をご紹介します。

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マーケティング関連の国家資格は?

机に置かれた参考書

マーケティングに関する国家資格は1つしかありません。

それは「中小企業診断士」です。

中小企業診断士はビジネスパーソンに人気の高い資格で、企業の経営に関連する多方面の知識を身につけられます。

就職や転職、起業など多くのビジネスシーンで有利になるでしょう。

キャリアアップを目指すビジネスパーソンにとって、持っておいて損はしない国家資格です。

しかし、学習する範囲が広いので「マーケティングのみピンポイントで学びたい」といった場合には効率が悪いので注意しましょう。

中小企業診断士とは?

中小企業診断士は、企業経営のコンサルティング(診断や助言)をおこなう仕事です。

経済の分野では唯一の国家資格。

経営資源を横断的に見る力はもちろん、円滑なコミュニケーション能力なども必要となります。

また、企業によっては資格手当を設けている場合があるので年収アップにつながることも。

勤めている会社内でのキャリアアップや転職、自己開業などに役立ちます。

中小企業診断士資格の難易度や合格率は?

中小企業診断士の資格試験は一次試験と二次試験があり、両方に合格する必要があります。

2020年(令和2年度)のそれぞれの合格率は、一次試験=42.5%、二次試験=18.4%。

中小企業診断士の試験合格に必要な勉強時間は約1,000時間といわれており、社労士や税理士などと並ぶ難関資格となっています。

また、2021年春に経済産業省・中小企業庁が中小企業診断士の改革をおこなうことを発表しました。

今までは両試験に合格した場合にのみ資格取得が可能だったものを、一次試験のみ合格した場合にも名称が付与されます。

一次試験合格だけでも対外的に示せる名称が入手できるため、今後はより中小企業診断士資格に挑戦しやすくなってくるでしょう。

マーケティング関連の国家資格以外の資格5つを厳選!

重なった参考書を虫眼鏡で照らす

マーケティングに関する国家資格は「中小企業診断士」のみ。

一方で国家資格以外の民間資格になると、たくさんのマーケティング関連の資格があります。

しかし、民間資格のなかには認知度や質が低く、取得してもあまり役に立たない場合もあるのでご注意ください。

ここからは、本当に役に立つマーケティング関連の資格5つを厳選してご紹介します。

マーケティング・ビジネス実務検定

マーケティング・ビジネス実務検定は、国際実務マーケティング協会(International Marketing Skill Standardizing Association)が主催する検定試験。

取得すればマーケティングの知識があることを履歴書や面接でアピールできます。

A級・準A級・B級・C級の4つの階級があり、B級・C級は初心者でも挑戦しやすい難易度になっています。

マーケティング理論だけでなく、仕事で実際に使える実践的な知識を習得。

営業職や販売職にも役立つスキルです。

C級はマーケティングが初めてでも合格を目指せる難易度なので、「これから初めてマーケティングの勉強をする」という方にぴったりです。

検定試験は年に4回。会場は東京・横浜・大阪となっています。

受験料は以下の通り。

  • A級 11,600円(税込12,760円)
  • B級 6,800円(税込7,480円)
  • C級 5,700円(税込6,270円)

さらに詳しくマーケティングビジネス実務検定を知りたい方はこちら

Internet Marketing Analyst(IMA)検定

Internet Marketing Analyst(IMA)検定は、クラウドマネージメント協会が主催する検定試験。

「即実践できるマーケティングスキル」をコンセプトとした実務主義の検定です。

10年以上の実務経験を持つ講師が現場で本当に必要とされるスキルやノウハウを伝授。

Web集客〜Googleアナリスティック解析〜改善レポート作成といった、マーケティング全体の流れを実践的に習得できます。

IMA検定には、スタンダードコースとプロフェッショナルコースがあり、スタンダードコース合格者のみプロフェッショナルコースを受験可能。

どちらもe-ラーニングで講義を受講後に認定試験を受ける流れです。

受検料は、両コースともに19,800円。

本番試験では、テキストを参考にしたりやネット検索をしながら受験できるので暗記の必要がありません。

習得内容から受験スタイルまで徹底して実践的な内容になっています。

Internet Marketing Analyst(IMA)検定の公式サイトはこちら

マーケティング検定

マーケティング検定は、交益社団法人日本マーケティング協会が主催する内閣府認定の検定試験です。

1級・2級・3級の3つの階級があり、1級は2級合格者のみ受験可能。

3級はマーケティング初心者レベルなので、実務未経験の方は3級から受験するのがオススメ。

マーケティングの基礎を学びます。

2級は社会でマーケターとして活躍できるレベルです。

マーケティング実務経験者の方は2級から受験するのがいいでしょう。

受検料は3級6,600円(税込)、2級9,460円(税込)。

学生は割引価格で受験できるので、学生のうちにマーケティングの勉強をしておきたい方にもオススメです。

マーケティング検定の公式サイトはこちら

ネットマーケティング検定

ネットマーケティング検定は株式会社サーティファイが主催する検定試験。

マーケター育成というよりは、会社などでWebを担当することになった人に向けた検定です。Webマーケティングの全体的な基礎を学ぶ内容になっています。

受験者の合格率は85%を超えるので、取得しやすい検定試験といえます。

「Webマーケティングのまったくの初心者で基礎から学びたい」という方にオススメ。

受検料は6,000円(税込)。

ネットマーケティング検定の公式サイトはこちら

Webアナリスト検定

Webアナリスト検定は、JWA(日本Web協会)が主催する検定試験。

主にGoogleアナリティクスのデータ分析を習得します。

GoogleアナリティクスはWebマーケティングに欠かせないので、ぜひ使いこなしたいツールです。

データ解析に必要な知識や実務スキルを体系的に身につけてマーケティングに活かしましょう。

Webアナリスト検定の申込から取得までの流れは、

  1. 公式テキストで事前学習
  2. 5時間の講座受講
  3. オンライン受験
  4. 検定カード取得

となっています。

講座を受講せず検定のみを受けることも可能。

公式テキストは実用性の高い内容なのですぐに仕事でも使えます。

受講料は26,400円(税込)。

Webアナリスト検定の公式サイトはこちら

マーケティングの資格は実務に必要はない?

デスクトップ画面を見る2人の男性

マーケティングの資格が必要かどうかは人によって違ってきます。

もし、すでにマーケターとして活躍している方なら、マーケティングの資格は必要ありません。

マーケターは資格よりも実績で評価されることが多いので、資格取得を目指すより業務で実績を出した方が効率的です。

一方で「これからマーケターとして仕事をしたい方」や「会社のWeb担当になったのでマーケティングを学びたいという方」は資格取得を検討してみるのも良いでしょう。

資格取得や検定試験合格は初学者のモチベーションや自信に繋がります。

また、動画講座やわかりやすいテキストなどで学べるので独学で学ぶよりも効率的です。

しかし、資格や検定認定証を持っているからといって実務がこなせるとは限りません。

マーケティング業界では、資格取得は未経験者のスタート地点のようなものと考えてください。

実務のスキルは実際の仕事のなかで磨いていくことを念頭に置いておきましょう。

まとめ

マーケティングに関する国家資格は「中小企業診断士」のみ。

中小企業診断士は、マーケティングの知識だけでなく経営コンサルティングに必要な知識を横断的に習得する資格です。

マーケティングを重点的に学びたいなら、中小企業診断士ではなく民間の資格や検定を受けるのがオススメ。

民間資格・検定のなかには質が低いものもあるので注意してください。

今回ご紹介した5つのマーケティング関連の民間資格・検定は、ある程度認知度もあり教材の質も良いのでオススメです。