アプリの運用をしているみなさん、ASO対策は万全でしょうか?
アプリのインストール数や売上を伸ばしていくうえでASO対策は必須です。
もしあなたがまだASO対策をしていないなら、いますぐに始めましょう。
この記事では、ASO対策の基本やOSごとの対策ポイントの違いをご紹介します。
ASO対策とはなに?
ASO(App Store Optimization)は、日本語に訳すと「アプリストア最適化」。
ASOは、アプリのインストール数の最大化を目的とした施策を指します。
具体的なASO対策としては、
- アプリストア内の検索結果を上位にする
- アプリ詳細ページからのインストール率を上げる
など。
GooglePlayやApple Storeなどのアプリストア内での検索結果を上位にすることは非常に重要です。
ユーザーが新規のアプリを探そうと思ったとき、約6割がアプリストア内での検索を利用。
つまり、アプリストア内での検索結果を上位にすることは、アプリのインストール増加に効果的といえます。
また、ASO対策をおこなうことで、アプリ広告のCPI(インストール単価)にかかるコスト削減にもつながります。
ポイントを抑えたASO対策で効率よく集客・コスト削減を目指しましょう。
ASO対策におけるandroidとIOSの違いと考え方
Android(GooglePlay)とiOS(App Store)に共通するASO対策のポイントは5つ。
- アプリ名
- アプリ説明文とキーワード
- アイコン画像
- スクリーンショット
- レビュー対策
上記のポイントを押さえながらASO対策をおこなっていきます。
しかし、AndroidとiOSではアプリストアの仕様に違いもあるので注意してください。
それぞれの仕様に合わせたASO対策が必要です。
また、AndroidとiOS両方でアプリを展開する場合、AndroidのGooglePlayからASO対策を始めるのがオススメ。
なぜなら、GooglePlayではABテストをおこなうことができるからです。
App Storeでは、ABテストがなく少しでも修正したら審査が必要になり時間がかかります。
ですので、先にGooglePlayで最適な型を作っておき、それをもとにApp Storeでも展開していくのがいいでしょう。
ここで注意したいのは、AndroidとiOSのアプリストアの仕様の違いに加え、ユーザー層も違いがあることです。
たとえGooglePlayで評価が良かった内容でも、調節せずにそのままApp Storeで使ってしまうとASO効果が見込めません。
必ず、それぞれのアプリストアに適した内容でASO対策をしましょう。
ここからは、AndroidとiOSそれぞれのASO対策をご紹介します。
androidでの考え方
Android(GooglePlay)での具体的なASO対策ポイントは以下の通り。
- アプリ名は全角12文字以内に
- アプリ説明文とキーワード設定は前半5行を意識
- アイコン画像とトップ画像・動画
- スクリーンショットの掲載
- レビュー対策
上から順に解説します。
アプリ名は全角12文字以内
検索結果に表示されるアプリ名の文字数は、12文字以内を目安にしてください。
GooglePlayでは13文字以降は検索結果に表示されないからです。
アプリ説明文の文字数とキーワード設定は前半5行を意識
GooglePlayでは、アプリ説明文は前半5行のみの表示です。
6行目以降は「もっと見る」をクリックして開くようになるので、前半5行で伝わる説明をすることが重要。
また、説明文にキーワードを入れるとASO効果が上がるのでキーワード設定も行いましょう。
キーワードはユーザーが検索しそうなものを設定します。
また、検索窓に単語を打ち込んだときに検索予測として表示されるサジェストキーワード(関連キーワード)を参考にするのも有効です。
サジェストキーワードは検索ボリュームが多いものが表示されるので、ASO対策を考えるときに参考になります。
ただし、キーワードを入れ過ぎて不自然な文章にならないようご注意ください。
アイコン画像とトップ画像・動画
アイコン画像はアプリの顔ともいえる重要な要素です。
ターゲットユーザーが興味を持つようなデザインにしましょう。
アプリのジャンルやテイストによってデザインは変わりますが、
- 小さく表示されても文字やイラストが潰れないようにする
- シンプルで目立つ工夫
- 競合の調査
などは必須。
GooglePlayではABテストがおこなえますので、少しずつ変えてどんなデザインがインストール率が高いか調査しましょう。
また、GooglePlayの特徴はトップ画像・動画の設定ができること。
トップ画像はアプリ説明の一番上に表示されます。
アプリの内容や魅力をわかりやすくまとめた画像や動画でアピールしましょう。
スクリーンショットの掲載
GooglePlayでは、最大8枚までのスクリーンショットを掲載可能。
アプリの使用画面を切り取ったスクリーンショットは、実際の操作性や利便性をユーザーに伝える上で重要になってきます。
ただし、GooglePlayのスクリーンショットは説明文の下に表示されます。
つまり、ユーザーが説明文の「もっと見る」をクリックして展開しないと表示されません。
GooglePlayでユーザーにスクリーンショットを見てもらうには、アイコン画像やトップ画像、前半5行の説明文で訴求していく必要があります。
レビュー対策
アプリをインストールするか決めるとき、多くのユーザーがレビューを判断材料にします。
また、レビューの評価が高いとアプリストア内のランキング上位に掲載されやすくなり、ランキングページからの流入も見込めます。
レビュー対策の基本は以下の2点。
- アプリを利用したユーザーに最適なタイミングで評価をお願いする
- こまめに回答し、とくに低評価のレビューに丁寧に返信する
さらにGooglePlayでは、評価点数だけでなくレビューコメントもチェックされています。
つまりGooglePlayでは、コメント付きの詳細なレビューをもらえた方がより評価されます。
IOSでの考え方
iOS(App Store)での具体的なASO対策のポイントは以下の通り。
- アプリ名は全角13文字以内に
- アプリ説明文とキーワード設定は前半3行を意識
- アイコン画像とトップ画像・動画
- スクリーンショットの掲載
- レビュー対策
上から順に解説していきます。
アプリ名は全角13文字以内に
App Storeでは、表示されるアプリ名の文字数が全角13文字までとなっています。
14文字目以降は省略されるので注意しましょう。
アプリ説明文とキーワード設定は前半3行を意識
App Storeのアプリ詳細の説明文は、デフォルトでは3行のみ表示されます。
後半部分はユーザーが「もっと見る」をクリックすることで見られます。
前半3行でユーザーに「もっと詳細を知りたい」と思ってもらえるような文章にしましょう。
アプリの内容をわかりやすく伝えることはもちろん、キーワードを入れることも重要です。
アプリの狙っているキーワードに加え、サジェストキーワードも入れるようにしましょう。
キーワードを詰め込みすぎて内容がわかりにくくなってしまうのはNGです。
アイコン画像とトップ画像・動画
App Storeでは、トップ画像・動画は設定できません。
アイコン画像はGooglePlayと同様に設定可能ですので、以下のポイントを押さえて作りましょう。
- 小さいサイズでも崩れないシンプルなデザイン
- ジャンルに合わせた効果的な配色
- 競合アプリと類似しすぎないデザイン
App StoreではABテストができないので、競合調査はより重要になります。
上位のアプリのアイコン画像をチェックして、イラストや文字・色の使い方を調査しましょう。
上位アプリのアイコン画像の傾向がわかったらデザインを参考にしつつも、独自性を出して類似しすぎないように注意してください。
スクリーンショットの掲載
App Storeでは、スクリーンショット画像が説明文よりも上に掲載されるので非常に重要な要素です。
App Storeのスクリーンショット画像の掲載上限は5枚まで。
とくに1枚目と2枚目(半分まで)のスクリーンショットはスクロールしなくてもユーザーの目に留まります。
- ユーザーのニーズに訴求する内容
- アプリの魅力が最大限発揮されているもの
などを意識し、最初の2枚をできるだけ説得力のある画像にしましょう。
レビュー対策
レビュー対策の方法は、GooglePlayと基本的には同じでかまいません。
- ユーザーが協力してくれやすいタイミングでレビューをお願いする
- もらったレビューコメントには低評価も含め丁寧に返信する
またApp Storeでは、「アップデートで低評価をリセットできる」という特徴があります。
もし低評価のレビューがついてしまったら、アップデートで改善しリセットするのも一つの方法です。
アプリ開発をする上でのandroidとIOSの違いは?
AndroidとiOSの一番の違いはOSです。
OSとはオペレーションシステム(Operation System)の略で、アプリの基盤となるソフトウェアのこと。
AndroidはGoogle社が作るOSで、iOSはApple社が作るOSです。
開発するうえでの大きな違いは、使用されているプログラミング言語。
- Android→Java、Kotlin
- iOS→Objective-C、Swift
このように、使用されるプログラミング言語が異なります。
また、開発環境にも違いがあります。
Android OSの開発には「Android Studio」というツールが必要で、このツールはWindows、MacOS、Linuxのいずれかの環境で利用可能。
一方、iOS OSの開発には「Xcode」というApple社のツールが必要で、このツールはMac環境からしか利用できません。
少し前までは、アプリを開発する場合はAndroidとiOSの両バージョンを開発する必要がありました。
しかし、最近では「クロスプラットフォーム」が主流になりつつあります。
クロスプラットフォームとは、1つのプログラミングで両方のOS動作環境に対応できるプログラムのこと。
専用の開発ツールを使うことで、大幅に工数を削減して複数のOSに対応したアプリ開発ができます。
ASO対策で重要なキーワードの使い方
ASO対策のキーワードとは「ユーザーが検索するときに記入しそうな言葉」のことです。
キーワードを設定する箇所は3つ。
- アプリ名(タイトル)
- アプリ説明文
- AppStoreConnectキーワード(App Storeのみ)
実は、GooglePlay・App Storeのどちらのストアでも、アプリ名に簡潔なアプリ解説を入れることが推奨されています。
上限字数のなかで狙いたいキーワードを入れながら、シンプルに伝わりやすい説明にしましょう。
アプリ名は、GooglePlayでは12文字、App Storeでは13文字より後の文字は省略されます。
アプリ説明文はアプリ名より長い文章を設定できるので、サジェストキーワードも入れるのがオススメ。
App Storeでは、AppStoreConnectキーワードを設定できます。
AppStoreConnectキーワードはユーザーには見えない形でキーワードを設定できるのが特徴です。
詳しい設定方法はApp Store Reviewガイドラインをご参照ください。
ASO対策をする上でオススメのツールはある?
ASO対策でオススメのツールを3つご紹介します。
SearchMan
「検索知名度」という独自の指標があり、アプリの位置を測ることができます。
キーワードやジャンルごとに推移を表示できるので、動きが把握しやすいのが特徴。
自分のアプリに最適なキーワードを見つけるキーワード選定機能もあります。
リサーチ機能のみなら無料で使えます。
その他の機能は月額 $25〜利用可能。
AppTweak
AppTweakは、世界中で1,500以上の登録企業があり、ASOでは開発者やマーケターに欠かせないツールです。
自アプリの分析はもちろん競合の追跡もおこなえます。
どのキーワードがアプリのダウンロードを促しているか解析する機能や新しいキーワードを見つける機能も。
ASO対策に必要なすべての機能が揃っています。
機能が充実している分利用料金も高めで、月額20,833円〜となっています。
App Store Optimization Tools
キーワード調査ツールやアプリ内の検索結果を表示するツールが特徴。
機能はシンプルなので、本格的にASO運用をしていくなら少し物足りないかもしれません。
2つのアプリまでなら無料で使えるので、試しにASOツールを使ってみたい場合にはオススメです。
【まとめ】ASO対策とは?対策をする上でやるべきこと
AndroidとiOSのASO対策の違いやオススメのツールをご紹介しました。
OSごとに適切なASO対策をすることで、アプリストア内での検索結果順位を上げることができます。
ASO対策は費用対効果の高い施策です。
すぐに結果が出る訳ではないので、長期スパンを見据えて地道に取り組んでいきましょう。
弊社ではASO対策も承っております。お気軽にお問い合わせください。