アプリ開発をはじめるにあたって「まず何をしていいのかわからない」という方もいるのではないでしょうか。
この記事では、アプリ開発に必要なスキルをおおまかに紹介しています。これからアプリ開発を始めてみたい、という方は参考にしてみてください。
- アプリ開発に必要なスキル
- アプリの種類
- スキルの学習について
上記3点を中心にご紹介します。
アプリの種類
アプリ開発といっても、種類はさまざま。大きくわけて、スマホアプリとWebアプリ、ハイブリッドアプリに分けられます。
- スマホアプリ
- Webアプリ
- ハイブリッドアプリ
まず自分の作るアプリが、どの種類なのかを知る必要があります。作るアプリが決まってから、スキルを磨いていきましょう。
3種類それぞれを解説していきます。自分の作りたいアプリが、どれに当てはまるのかを考えながら読んでみてください。
スマホアプリ
スマホアプリは、その名のとおりスマホで使うアプリのこと。皆さんが日々、スマホにダウンロードして使うアプリになります。
たとえばTikTokやLINE、パズドラやモンストなどがスマホアプリです。
スマホアプリを開発する場合は、IOSのアプリを作るのか、Androidのアプリをつくるのかで、必要なプログラミングスキルが異なります。
IOSの場合はSwift、androidの場合はKotlinをもちいて開発します。
自分が作ろうと思っているアプリは、IOS向けなのかandroid向けなのかをしっかりと決めておきましょう。
Webアプリ
Webアプリとは、ブラウザ上で動くアプリです。インターネットでPCやスマホを使って、アクセスできます。
インターネットエクスプローラーやChromeなどのブラウザで検索すれば、多くのWebアプリを利用できるのです。
たとえば、YouTubeやTwitter、クックパッド、今はやりのnoteなどがWebアプリとして上げられます。
Webアプリはスマホアプリと違い、基本的にダウンロードを必要としません。ネット環境さえあれば、誰でも利用できるのは便利ですね。
ハイブリッドアプリ
ハイブリッドアプリとはWebアプリとスマホアプリをあわせたもの。ブラウザ上で動くアプリを、スマホのソフトウェア上で動けるようにしたアプリです。
たとえば、TwitterやYouTube、AmazonやVoicyなど多くのアプリが存在します。これらのアプリは、ブラウザ上でも、スマホでインストールしてアプリとしても使えます。
今では多くのアプリが、このハイブリッドアプリにあたるでしょう。ただし、もっとも難易度が高いので慣れてからの開発をおススメします。
アプリ開発に必要なスキルは?
アプリ開発をはじめるにあたって、大きく3種類のアプリについてお話ししました。自分の作るアプリの種類はイメージできたでしょうか?
次は、それぞれのアプリに必要なスキルについてお話ししていきます。アプリ開発には3つのスキルがあげられます。
- プログラミングスキル
- サーバーや開発環境の知識
- フレームワークの知識
それぞれを順番に解説していきます。アプリの種類によって、スキルの方向性がかわってくるので、参考にしてみてください。
1.プログラミングスキル
ここでは、それぞれのアプリの種類ごとに、プログラミング言語の説明していきます。
スマホアプリに特化して使われるSwiftやKotlin。いろいろな種類のアプリで使われる、PythonやJavaなどがあります。
目的に合わせて、プログラミング言語を選びましょう。それでは、アプリごとに言語をご紹介いたします。
スマホアプリ
スマホアプリは、冒頭でお話したlineやTiktokなどのダウンロードするアプリになります。
スマホアプリでは、IOSで使うのかAndroidで使うのかによって、言語が異なるのです。
IOSの場合
Swift
Swiftは、apple社製のOSで使うことを目的としたプログラミング言語です。
なのでiPhoneやiPad用にアプリを作りたい方にお勧め。開発環境としては、Xcodeが多く使われています。
Xcodeは同じくappleが開発した、アプリ開発のときに必要なツールのことです。ファイル管理やデバックなどさまざまな面でサポートしてくれます。
Objective-C
Objective-Cとは、IOSのアプリ開発で多く使われる言語になります。
これまでのIOSアプリはObjective-Cでの開発がほとんどでした。しかし、Swiftの登場により主流ではなくなってきています。
学習もSwiftのほうが簡単で扱いやすく、初心者の方はSwiftのほうがオススメです。
とはいえ、まだ多くのアプリがObjective-Cでつくられているので、使われなくなるということはないでしょう。
Androidの場合
Kotlin
続いて、android向けの開発言語をご紹介します。1つ目はKotlinという言語で、現在主流の開発言語です。
Kotlinが使われる前までは、Javaが主流でした。しかし、今ではKotlinが主流となっています。今後もより需要は高まるでしょう。
java
これまで多くのandroidアプリの開発に使われてきた言語です。Googleが開発した3大言語の一つとして知られています。
現在はKotlinが主流になりつつあります。しかし、Javaでのアプリ開発はまだ終わることはないでしょう。
また、Androidアプリ以外にもWebアプリ開発や、カーナビや家電の組み込み、IOTでも活用されています。
三大言語のひとつとだけあって、習得できれば様々な場面で活用できるでしょう。
Webアプリ
Webアプリは、冒頭でお話したYouTubeやクックパッドなどのブラウザ上で使えるアプリです。
Webアプリは、ユーザーが見る部分を作るフロントエンドと、ユーザーには見えない裏側を設定するバックエンドの2つにわけられます。
フロントエンド
HTML&CSS
HTML&CSSはページの見た目や構造をつくる言語です。たとえば、文字の太さを設定したり、画像の大きさを調節したり、ということができるのです。
HTML&CSSは、厳密にはプログラミング言語にはなりません。しかし初心者にもやさしいためおススメします。
JavaScript
JavaScriptは、ページに動きをつけるための言語です。たとえば、スクロールすると画像を出現させたり、メニューや説明をスライドショーのように出したりできます。
バックエンド
Python
続いてバックエンドの開発言語です。1つ目はpythonという言語で、データ分析や統計処理ができます。
主にAIやディープラーニングに使われており、今後も需要は高まるでしょう。初心者にも易しく、シンプルで学びやすい言語です。
Ruby
Rubyはコードがシンプルなため、記述を短く書くことができます。日本で生まれた言語なので、情報も多く、初心者にもおススメです。
また、「Ruby on Rails」というフレームワークを使えば、より効率的にアプリ開発が行えます。ちなみにスマホアプリ開発でも使われるため、需要が高いのも特徴です。
ハイブリッドアプリの場合
ハイブリッドアプリは、冒頭でお話したようにYouTubeやTwitterなど、スマホアプリとWebアプリの両方をあわせたアプリです。
ハイブリッドアプリは、Webアプリやスマホアプリと比べて難易度が高いので、アプリ開発に慣れてからのほうがよいでしょう。
基本的にハイブリッドアプリは、Webアプリと同じような仕組みです。HTML&CSSやJavaScriptなどが用いられます。
Scala
Scalaは、ものを組み立てるように表現する「オブジェクト指向」と、数学の関数を使って処理させる関数型プログラミングの2つを扱える言語です。
Scalaは、人気も需要も高まっています。しかし、習得が難しいため、初心者にやさしいとは言えません。
ちなみにTwitterやChatworkなどはScalaが使われています。
また、XamarinやMonacaが開発環境としてあげられます。
Xamarinは、マイクロソフトが提供している開発環境です。IOSやandroid、WindowsのOSにも対応しているため、幅広くアプリ開発が行えます。
Monakaは、ハイブリッドアプリ開発用のプラットフォームで、開発のための環境が整っているのです。
2. サーバーや開発環境の知識
開発環境は、開発者が実際にアプリを作る場のことです。記事内でも開発環境について少し触れていました。
基本的には、使い勝手や、プログラミング言語によって使い分けていくとよいでしょう。
サーバーは、自分が開発したアプリを公開するために必要です。サーバーもAmazonのAWSや、GoogleのGCPなどがあります。
サーバーと開発環境、どちらも自分が使うものに関しては、ある程度は操作できるとよいでしょう。
3. フレームワークの知識
フレームワークは、アプリ開発の骨組み、構造になるものです。
プログラミング言語を使ってアプリ開発をする際、開発に必要な機能を用意してくれるのです。
プログラミング言語によってフレームワークは変わってきます。自分が作るアプリに合わせてフレームワークを選んでいきましょう。
プログラミング学習の方法
プログラミング学習は、下記のような学習方法を使うと便利です。
- 学習サイトを使う
- 書籍やYouTubeを使う
- プログラミングスクールやコミュニティを使う
それぞれ説明いたします。
学習サイトを使う
プログラミング学習用のサービスとして、ProgateやPaiza、ドットインストールなどがあります。
どれも短時間の解説動画を見たあとに、実際にコードを書いてみるという流れで学習していきます。
完全初心者の方でも十分に学習できるので、安心です。学習を進めていくと、一部が有料の内容もあります。しかし、とても有益な内容なので、これも勉強代と割り切って課金するほうがよいでしょう。
有名な学習サイトは、ProgateやPaizaが人気です。ネット上にはいろいろな学習サイトがあるので、使いやすいものを選んでみてください。
書籍やYouTubeを使う
書籍は、ネット上の情報よりも信憑性がたかく、ネット環境がなくとも勉強ができます。
また、本で勉強するのが好きな方におススメです。
YouTubeには、今や有益なプログラミングの学習動画が多く投稿されています。現役のプログラマーやフリーランスの方が、学習のノウハウを動画にしてくれています。
書籍やYouTubeで学ぶのも大切です。しかし、実際にコードを書くことも重要になるので、「手を動かす」ということをおろそかにしないようにしましょう。
プログラミングスクールやコミュニティを使う
プログラミングスクールやコミュニティは、プログラマーに直接、質問したり、アドバイスをもらえるという利点があります。
コミュニティで人脈などが広がれば、有益な情報を手に入れたり、お仕事につながることもあるのです。
どこのプログラミングスクールでもお値段は安くはありません。しかし、独学では行き詰ってしまったり、さぼってしまうことがあります。
プログラミングスクールはそんな行き詰りや、サボりの対策になるので、検討してみてはいかがでしょうか。
また、個人でプログラミング学習のコミュニティを開いている、インフルエンサーも存在します。積極的に情報発信している、有名な方をみつけるとよいでしょう。
まとめ
本記事では、アプリ開発に必要なスキルについてお話ししました。あらためて大切なポイントを、3つにまとめています。
- アプリには3つの種類がある
- アプリの種類に応じて、プログラミング言語を使いわける
- フレームワークや開発環境の知識も必要
アプリ開発を行いたいと考えている方は、さらに理解を深めるためにこのページをブックマークすることもオススメします。